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ユーキャンスマイル引退後の現在の姿|北海道で乗馬として歩む第2の馬生

引退競走馬

長らく日本の競馬界、特に長距離戦線で多くのファンに愛されてきたユーキャンスマイル。

その愛くるしい鹿毛の馬体と、9歳まで現役を続けたタフさは、今も競馬ファンの記憶に残る存在です。

2024年3月28日に競走馬登録を抹消されてから時が経ち、2026年の現在は北海道の地で新しい役割を担っています。

かつてのステイヤー(長距離馬)が、今どのような日々を送り、どのような姿を見せているのか。

2026年8月16日に実際に会いに行った時の様子も含め、近況や彼に会いに行く時のマナーなどもお伝えします。

【この結論まとめ】

  • 2026年現在は北海道苫小牧市の「ノーザンホースパーク」で乗馬として活動中。
  • ノーザンホースパークのきゅう舎3で通常は見学できますが、当日の状況によって見学できない可能性もあります。

ユーキャンスマイルの現在の繋養先と乗馬として歩む北海道での日々

ユーキャンスマイルは、現在、北海道の豊かな自然に囲まれた環境で、健やかに過ごしています。

2024年に競走馬登録を抹消された後、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬となりました。

厩舎で若草を食むユーキャンスマイルの姿は、現役時代の激闘を忘れさせるほど穏やかで、その鹿毛の馬体は眩いばかりに輝いています。

かつてターフを沸かせた名馬が、今は「乗馬」という新たなステージで、人間との新しい関係を築いています。

2024年3月の引退後に移動した苫小牧市ノーザンホースパークの環境

ユーキャンスマイルが現在生活しているノーザンホースパークは新千歳空港からほど近い広大な敷地(478,982平方メートル:東京ドーム約10個分)を持ち、数頭の引退名馬も過ごしていることで知られています。

ノーザンホースパークには、引退競走馬が過ごす厩舎のほか、乗馬競技が行われる施設などもあります。

【ユーキャンスマイルの基本情報】

項目内容
現在の繋養先ノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)
現在の役割乗馬・見学対象
引退日2024年3月28日

鹿毛のステイヤーから乗馬へ転身した2026年現在の役割

2026年現在、ユーキャンスマイルは単に余生を過ごす「功労馬」としてだけでなく、「乗馬」として実際に馬術競技にも出場しています。

競走馬時代の「速く走る」という目的から、「乗馬として求められる動き」や「騎乗者の指示に応じた動き」を学ぶのは、決して簡単なことではありません。

ユーキャンスマイルを見学した際、穏やかな印象があり、こうした気性が乗馬として活動する上でも適性の一つになったのではないかと思います。

現在はパーク内で来場者を楽しませたり馬術を競う乗馬大会に出場したりしています。

2025年9月に行われた第47回北海道地区乗馬大会の障害馬術競技では11位に入ったり、2026年7月31日に開催されたノーザンマスターズ・ホースショーでは、小障害A飛越競技に出場し2位に入ったりするなど、乗馬としての活躍を見せています。

今も変わらぬ美しい鹿毛の馬体は、訪れる観光客や競馬ファンの目を日々楽しませてくれています。

※実際にホースショーが行われた「ノーザンホースパーク ライディングエリア」を2026年8月16日に見てきました。馬術訓練が行われていました ↓↓↓

ノーザンホースパークでユーキャンスマイルを見学する際のマナー

ユーキャンスマイルに会いたいと願う方もいらっしゃることでしょうが、そこは彼にとっての大切な「自宅」であり「職場」です。

彼が健康で長く過ごせるよう、私たち見学者が守らなければならないルールがあります。

見学可能エリアと事前に確認すべき公式サイトの情報

ユーキャンスマイルは通常、ノーザンホースパーク内のきゅう舎3でその姿を見ることができます。

上記の写真はパーク内の厩舎3での姿です。

私が訪問した時は幸い見ることができましたが、乗馬の訓練に出かけていたり、体調管理のために非公開のエリアで休んでいたりすることもあるようなので、必ず会えるかは分からないところがあります。

訪問前にノーザンホースパークの公式サイトのトップページにあるお知らせやノーザンホースパーク 公式Xにユーキャンスマイルに関する情報が掲載されていないかチェックしておくことをおすすめします。

実際に見学したユーキャンスマイルについて

撮影日時:2026年8月16日 14時15分

触れ合いについて:ユーキャンスマイルにはパーク内で販売されている「にんじんクッキー」をあげることができます。上の写真の中にあるのですが、馬の紹介パネルの横に「この馬は「にんじんクッキー」を食べられます」と書いてある馬にあげることができることになっています。ユーキャンスマイルは「食べられる馬」となっていました。

様子について:厩舎の中で草を食べていましたが、にんじんクッキーを柵に近づけると、すぐに寄ってきて、美味しそうに食べてくれました。私が見た限りでは落ち着いた様子で、近くに寄ってきてにんじんクッキーを食べる姿はすごく可愛かったです。

※にんじんクッキーは厩舎近くにある次の写真の建屋で販売されていました。1袋4枚入りで300円でした。         ↓↓↓

引退馬の安全のために守るべき3つの禁止事項

馬は大きな音や急な動きなどに驚くことがあります。私たちの何気ない行動が、彼らにとっては大きなストレスになるかもしれません。

見学の際には、以下の3つのルールを必ず遵守する必要があります。

【見学時の必須ルール】

禁止事項理由
馬の近くで急に大きく動く、飛び上がる、大声や大きな音を出す馬を驚かせたり危険があるため
馬の周辺でのセルフ撮影棒の使用馬に当たるなど危険があるため
パークで販売しているエサ(にんじんクッキー)以外の食べ物を勝手に与える馬の健康管理に影響する可能性があるため

馬に気配りをして、ユーキャンスマイルとの触れ合いを楽しみましょう。

ファンを魅了したユーキャンスマイルの現役時代の戦績と主な勝ち鞍

ではここで、ユーキャンスマイルがどのような戦績を残したのか見ていきましょう。

ユーキャンスマイルを語る上で欠かせないのが、その卓越したスタミナを武器にした長距離レースでの活躍です。

長距離を中心に発揮したスタミナと3つの重賞タイトル

彼の競走成績の中で特に輝いていたのは、長距離レースで発揮したスタミナでした。

2019年のダイヤモンドステークス(3400m)で重賞初制覇を飾ると、同年秋には新潟記念(2000m)を制し、長距離だけでなく2000mでも重賞を勝ちました。

そして2020年の阪神大賞典(3000m)では、長距離でのスタミナを発揮して見事に優勝を飾っています。

これらのタイトルは、彼が単に長距離を走れることに加え、勝負どころでの確かな瞬発力も兼ね備えていたことを物語っています。

【ユーキャンスマイルの主要重賞勝利】

年回レース名距離騎手
2019年ダイヤモンドS(G3)3400m岩田康誠
2019年新潟記念(G3)2000m岩田康誠
2020年阪神大賞典(G2)3000m岩田康誠

GⅠでも上位に食い込んだ堅実な走りの記録

重賞3勝に加えて、GⅠでも上位に入る実績を残しています。

天皇賞(春)5位や天皇賞(秋)4位、ジャパンカップ5位と強豪が集う舞台でも上位に食い込む実績を残しました。

特に天皇賞(秋)では、上がり最速の33.7秒を記録して4着に入っています。

超一流の馬たちを相手にGⅠで上位に入った実績も、ユーキャンスマイルの競走生活を語るうえで印象的です。

派手なスターホースではありませんでしたが、「いぶし銀」のような魅力を持った馬だったと私は感じています。

乗馬として第2の馬生を歩む引退馬の訓練内容と適性

ユーキャンスマイルは、ノーザンホースパークで来場者が見学できる馬として過ごす一方、先に触れたRRC(Retired Racehorse Cup・引退競走馬杯)などの競技にも出場しています。

この競技に出場するまでに、競走馬引退後のリトレーニングを経てきたと考えられます。

リトレーニング期間と課題

競走馬はレースで速く走ることを目的に調教されています。

一方、乗馬では、騎乗者の指示に応じて歩いたり、周囲の状況に対応したりすることが求められます。

この意識の切り替えを行うプロセスが「リトレーニング(再教育)」です。

RRCでは、最終出走からエントリーまでに半年以上の期間を空ける規定があります。

ユーキャンスマイルは2024年3月17日の最終出走から2025年9月のRRC北海道大会まで十分な期間が空いています。

穏やかな性格が生かされているユーキャンスマイルの第2のキャリア

リトレーニングでは、馬の「気性」も重要な要素の一つと考えられます。

私が実際に見た時のユーキャンスマイルの印象は穏やかな感じでしたので、こうした気性は乗馬として活動する上でも適性の一つになっているのではないかと思っています。

競走馬として実績を残した馬が、引退後に乗馬として競技に参加していることは、引退後の馬生を考えるうえでも興味深い事例と言えるでしょう。

種牡馬入りしなかった背景を血統や適性から考える

重賞を複数勝ち、GⅠでも善戦を続けたユーキャンスマイルですが、引退後に「種牡馬(しゅぼば)」になる道に進むことにはなりませんでした。

ユーキャンスマイルが種牡馬入りせず乗馬となった理由について、JRAや関係者から具体的な説明は確認できません。ここでは血統背景や競走成績などから考えられる要因を挙げてみたいと思います。

キングカメハメハ後継としての位置づけとサンデーサイレンス系との兼ね合い

ユーキャンスマイルの父は、日本競馬の至宝とも言える大種牡馬キングカメハメハです。

キングカメハメハの血を引く種牡馬は数多く、ロードカナロア、ドゥラメンテ、レイデオロといった名だたる名馬がひしめいています。

生産界においては、同じ父を持つ後継馬が多すぎると、血統が飽和状態になり、配合の相手探しが難しくなるという側面があります。

また、彼の母の父はダンスインザダークであり、サンデーサイレンスの血も内包しています。

こうした血統背景が、種牡馬としての需要を考える際の一つの要素になった可能性はありますが、種牡馬入りしなかった理由については、関係者から具体的な説明がないため断定できません。

ユーキャンスマイルの種牡馬入りに関して

30年近く数々の名馬の行く末を見守ってきましたが、ユーキャンスマイルが、種牡馬としての競争環境に入ることなく、ノーザンホースパークで「乗馬」になれたことは、幸福な道だったのではないかと思います。

3400mの長丁場を大外から抜群の末脚で突き抜けたユーキャンスマイルのあのスタミナと、9歳まで現役を続けたタフさは、私にとって、日本の競馬界の歴史に残る大切な存在です。

このような愛着のある馬に間近で会いに行けるというのは、古参ファンとしてこれ以上ない喜びです。

まとめ

2024年3月の引退から2026年現在までの様子を中心に綴ってきました。

9歳まで駆け抜けた鹿毛の牡馬は今、北海道で乗馬として新しい馬生を歩んでいます。

この記事を読まれた方には次の行動を期待しています。

  • 公式サイトで厩舎に存在していて見学できるかを確認する。
  • ノーザンホースパークを訪れ、彼に会いに行く。
  • 引退馬支援のニュースに触れ、彼以外の名馬たちの行方にも関心を持つ。

これまで私たちを笑顔にしてくれたユーキャンスマイル。

これからは彼自身が笑顔(You can smile)で過ごせるよう、温かく見守り続けていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1:ユーキャンスマイルが暮らしている北海道苫小牧市の「ノーザンホースパーク」ですが、ここではユーキャンスマイルの他にも、人気を集めている有名なGI勝ち馬(元競走馬)に会うことができますか?

A1:はい、ノーザンホースパークには数々の時代を彩ったGI勝ち馬や名馬たちが繋養されており、見学きゅう舎で会うことができます(ただし当日の状況によって見学できない場合もあります)。 例えば、31戦26勝のゴールデンシックスティ、2018年の天皇賞 春(G1)を制したレインボーライン、重賞4勝のブラストワンピースなどの引退競走馬も、見学きゅう舎で紹介されています。(2026年8月時点)。ユーキャンスマイルもこうした豪華な実績馬たちとともに、パークで来場者を迎えています。

Q2:ユーキャンスマイルの父である「キングカメハメハ」はどのような実績のある馬なのですか?

A2:8戦中7勝を挙げた実績のある馬です。7勝のうち重賞は4レースありGⅠを2勝しています。NHKマイルカップを制した3週間後に日本ダービーを制し、「変則二冠」と呼ばれる実績を残しました。

参考文献・出典

ノーザンホースパーク 公式X

※ユーキャンスマイルがノーザンホースパークに厩舎入りした時の情報源。

JRA公式サイト「ユーキャンスマイル」

※阪神大賞典、新潟記念、ダイヤモンドSを含む重賞3勝の戦績、および2024年3月28日の公式登録抹消記録。

ノーザンホースパークで第47回北海道地区乗馬大会

※ユーキャンスマイルが乗馬大会に出場したことの情報源。

公益社団法人 全国乗馬倶楽部振興協会 「RRC(Retired Racehorse Cup・引退競走馬杯)2026について」

※引退競走馬がRRC(引退競走馬杯)に出場するためには「最終出走からエントリーまでは、馬体のケアやリトレーニングのために半年以上空けなければならない。」という条件の情報源。

ノーザンホースパーク「ご入園に際してのお願い」

※「引退馬の安全のために守るべき3つの禁止事項」の根拠。

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